仕事が忙しくて放置気味でした。

そして先週の金曜日またしても彼女が多量の睡眠薬と抗うつ剤を飲んで自殺未遂をしました。
警察や元旦那等の力で薬を多量に飲んで倒れているところを発見され救急センターに運ばれました。
なんとか命は取り留め、月曜には退院し家で養生しています。
病院に運ばれた時、意識は無く、気道確保のため、生命維持のため様々な管を繋がれた彼女が居ました。

痛みにも反応せず、いつ目覚めるか解らない状態で、彼女の両親と僕や友達は夕方帰りました。
次の日午前中に彼女の父親と見舞いに行きましたが目覚める気配はありませんでした。その日の夕方僕一人で見舞いに行きました。まだ意識は戻っていませんでしたが、悪い夢でも見てるのか、気分が悪いのか時折表情を歪めたりしました。「なんとか生きている…」僕はそう思いました。
看護士さんから「もう少ししたら薬が抜けて目が覚めるかも知れません」と言われ、病院側の好意で四時間ほどいましたが、時折うっすらと目をあけて軽く口元を緩ませるくらいまで回復しましたがそれは一瞬ですぐ眠りにつくことが何度も続き、今日意識が戻ることは無理だなと感じ10時過ぎに帰りました。

次の日の日曜も父親と一緒に見舞いに行くとはっきりと意識は戻っていませんでしたが、体に着いていた器具等は取り外され、声は出せないものの誰が来たかわ解るくらいまで回復していました。しかし、それも長くは続かずすぐ眠りにつきました。看護士さんに「夕方また来ます」と伝え帰りました。
その日の夕方病院側から電話があり「本人が帰りたい、こんなとこに一日も泊まれないと言っているのですがこちらに来てもらえませんか」を言われ、慌てて彼女の父親に電話をし一緒に病院に向かいました。

毎回自殺未遂をしては目が覚めると病院を抜け出してくるので「またか」という思いもありましたがいろいろなことを加味すると退院させて僕が面倒を見る方が安心だなと思いながら車を走らせていました。
病院に着くと車いすに乗った彼女が居ました。まだ声も出ず手も顔まで上げられない状態です。もちろん一人では立てません。しばらくすると車いすで寝てしまいました。まだ多量に飲んだ薬が抜けていないのでしょう。看護士さんに促されベッドに戻ると寝てしまいました。担当医に話しを聞くと「ここは救急センターですので、緊急性がないと退院してもらいます。現時点では余談を許さないので無理ですが、明日の朝判断しますが、本人の強い退院の意志もありたぶん退院できると思います。」と言われました。

そのことを友達に伝え、僕は午前中まで会社を休めるけど午後からは仕事に出なくてはならいので友達に一緒に居てくれるようお願いしました。月、火と昼は友達に、夜は僕が彼女と一緒にいました。日に日に回復しては居ますが退院したときの事も覚えていなし、なぜ突然自殺未遂をしたのかも解りません。

また発作的に自殺しないよう彼女が愛用しているバイクの鍵は隠し、隠してあった薬も友達が持って帰りました。
水曜日は僕を気遣って彼女の友達が彼女を連れ出し久しぶりに家に帰ることができました。木、金と再び昼は友達に看てもらい、晩は僕がそばにいました。

今ではかなり、回復していますが多量に薬を飲んでしまったため日常必要な薬もなく病院に行ったり、毎日のように母親から電話で怒られています。

しかし、彼女は「誰も渡しの気持ちや苦しみを解ってくれない」
「なんで自殺しようとしたのか解らない」
「生きていくのがしんどい」
「生きてる意味を見いだせない」と言います。

そもそも僕は自分の命を自分だけのものと思っているところに憤りを感じています。彼女には二人の子供がいます。彼女の背中にはその二人の命が乗っています。それなのに「自殺」という無責任な方法がとることがたまりません。

普段から「もぐじいがいないと生きていけへんわ」と言うくせに俺がいても死のうとする。俺がなんのためにいるのか解らなくなってしまいます。かといって子供に愛着もあり、彼女の両親とも彼女のことで話しもした今、簡単に別れられなくなっています。かといって別れたい訳ではありません。
「ほっとけない」自分の性格も解っています。

ただ、本当にしんどいです。肉体的にも精神的にもかなり限界に来ています。
彼女に今日は行かず、家に帰ると言いましたが、やはり心配です。病み上がりだというのに酒を飲むし、「バイクの鍵を返せ」と言ってきます。

自分のしたことの重要性をわかっているのだろうか?
分かっていないとしたら、どうしたら分からせることができるのだろうか?

何かあるたびに簡単に命を捨てようとする、命の重さとはそれほど軽いものなんだろうか?
地球より重いなんて思わないが、ミャンマーや中国での災害があり必死に今日を生き抜くため、消え入りそうな命を救うため頑張っている人達が大勢いるなかで、どうして命を粗末に扱えるのか僕には分からない。「それが病気」だと言われれば言い返す言葉もない。

彼女自身変わろうとしていたのは、頑張っていたのはそばにいた僕がよく知っている。
しかし、何かをきっかけに今まで築き上げてきたものを投げ出してしまう彼女の心の内が分からない。