先週は二つも大きなミスをしてしまいました。
一つは40種類近くある封筒の出力の際、1種類を出し忘れて提出してしまったこと。
もう一つは訂正を反映した最終データを出力した後、PDFで先方に提出した後、
送ったデータが最終データではなく、しかもその最終データが見つからなかったことです。

1.封筒の件

お中元のカタログ等を同封する封筒を制作しているのですが、
販売店の支店や送付する対象者がカードを持っているかとか新規だとかによって中の文言が違ったり、
送付会社が違ったりで、似たようなデザインで往信用を30種類ほど、返信用を15種類ほど作っている。
オンデマンドのプリンターにある保持ショブを出力する際、様々な設定をしている。
表面、裏面に色をつけ、ホッチキスで留めて出力するようにしなければならない。
「ビルドジョブ」と言って、まず封筒の表面と裏面を一つのジョブにし、墨版に赤や青の色をつける。
そして、左上にホッチキスをとめるようにし出力する。
文字にすると簡単な作業なのだが、数が多いのでややこしくなる。
訂正が終わった後、プリンターに「保持ジョブ」をして最終出力を一部ずつ出して営業にOKかの確認をとっていた。
というのも、基本封筒は墨一色で作っているのだが、プリンター側で色つけをして出力しているので、
その色があっているか、種類があっているかを確認にしてもらうためだ。
それでOKが出ていよいよ視点毎の枚数を出力するのだが、
送付元によって枚数が違うので確認しながら出力する。
それで初めは簡単なホッチキスの出来ない13×18サイズのマチありの封筒を出力した。
その時、それまで色々な設定をしながら、最終的には「プリント」というボタンを押さずに「OK」ボタンを押していた癖で、部数を押した後も「OK」を押してしまい出力が出ていなかった。
そこで少し焦ってしまい再度プリントをしたのだが、5種類出さなければいけないところを
40種類以上ある保持ジョブから4つしか見つけられず、そのまま出力してしまったのだ。
ファイルの名前に「マチ有」と付けているのでそれだけを探して確認したのだが、
長いファイルネームのためその「マチ有り」が隠れていたのか見落としてしまっていたようだ。
その後他の種類も順に出力していき、出力したカンプを別の部屋にまとめておいていた。
出力して終わりではなく、それを送付する担当毎に渡す種類や数が違うので仕分けをしなければならないからだ。
封筒の出力自体に3時間ほどかかり、出しながら、送付先の担当者毎に必要な封筒のカンプを仕分けをしていた。
よく、その際に最後にカンプが余ったり、足りなかったりすることがあるらしい。
それは元々の集計を間違っていたり、本来送るべき担当者に渡す封筒の種類を入れ間違ったりするからだ。
今回18時の出荷の時間までにそれらを間に合わせないといけないと必死でみんなで取り組んでなんとかギリギリ間に合い、しかも一部の封筒も不足したり、余ったりしなくてスムーズにいったのだが、
次の日、営業の上司が発送した後、最終確認をしたら、入れなければならない封筒が1種類抜け落ちていることが発覚したのだ。
当初、僕が出力を忘れていた(結果的にはそうだったのだが)のかもと、保持ジョブを見るとちゃんと色づけも、
ホッチキスも部数も入力されていた。
出力時間が他とは1時間ほど早かったが、プリンターは僕たちだけが使っている訳ではなく、
急ぎの仕事があれば優先的にそちらを出力してもらっていて、
特に封筒に入れるカタログや冊子も同時に出力していたので、そのタイムラグは許容範囲内だった。
しかし、出力がしっかりしていたら、どこかに残っているはずなのだが、どこにもない。
となると、出力が元々出ていないとしか考えられず、出力の時間がネックになる。
プリンターで設定をしただけだとファイル名にブルーの網掛けがかかり、出力が終わるとその帯が取れる仕組みらしく、その同封忘れのファイル名はホワイトバックになっていたので出力されているはずだと上司は言っていたのだが、おそらくは僕の出力漏れだと思われる。


2.最終カンプをPDFにしていなかった件。

今僕が通勤している会社はMacが10台ほどある。
一応第1営業部とか第2営業部だとかで分けられているのだが、忙しい時は仕事が重なるので、
ファイル共有で繋げて別のMacで作業したりする。
その内の一つのMacの外付けHDDが調子が悪く、ここ数日よく固まっていた。
データが飛ぶ危険性があったので、バックアップを僕が使っているMacの方に取っていたりした。
昨日は朝方五本ほどの仕事が入ってきて訂正をしていた。
その仕事自体は問題なく終了したのだが、
昼食後少し時間が空き、上司から別の仕事を依頼されそれをしていた。
その仕事はそれほどの急ぎではなく担当の営業が帰ってくる夕方までに出来ていれば良いようなもので、
画像の切り抜きという簡単な作業だったので、普通に仕事をしていた。
すると朝した仕事を担当している営業から仕事を依頼された。
今している仕事が後二画像ほどパスを切り抜けば終わるので、その仕事はそれが終わってからにしようと思って作業を続けてると、
「いつ出来ますかねえ」と先ほど仕事を持ってきた営業に言われ、
「1時間ほどでPDFを送りたいんですけど」と言われたので、今やっている仕事を中断してそちらにかかった。
「1時間ほど」と言われたが出来るだけ早く上げて欲しいという空気を感じたので急いでかかった。
自分が一から作ったデータなら何ともない作業も
他人が作ったデータだと勝手が分からなくてすんなりいかず、イライラしていた。
するとMacの挙動が不自然になり、怪しくなったので急遽ネットワーク経由での作業ではなく、
案件をハードディスクにコピーしてそちらで作業し始めた。
文字訂正をして、画像を貼っていき作業は終了し、上司にプリントアウトを出すと2、3の訂正漏れがありそれを直した後PDFにして提出した。
その後、ハードディスクにコピーしたデータを元のMacに返そうとファイルを確認しながらコピーしようとしたら、
ひとファイルだけ時間がおかしいファイルがあった。
しかし、アウトラインを取ったファイルはおそらく正しいであろう時間だったので大丈夫だろうと元のMacに上書きをしたのだが、気になり開けてみると文字訂は直っているのだが画像がまったく張り込まれていない状況のファイルしか見つからなかった。
散々探したがそれしか見つからず僕は訳が分からずパニックになっていた。
元のファイルも画像が張り込まれていないが、アウトラインを取った時間も正しいであろうファイルも画像が張り込まれていないのである。
会社の方針で、イラレファイルで作業しアウトラインを取って出力保存し、その後PDFで保存するという一連の流れがあるのだが、
出力したファイルはちゃんと訂正されているものなのに、残っているファイルが少し前だというおかしな現象に訳が分からなくなっていた。

いくつかの要因が考えられなくもない。
もともと作業していたファイルはネットワーク経由で繋いでいたもので、それを自分のハードディスクにコピーしたものだと思い込んで、間違って上書きをしてしまったのかもしれないし、
ネットワークが切れた時に開いていたファイルで作業してしまい結局何も保存できていなくて、
安全のために自分のハードディスクにコピーしたファイルがその画像を貼る前のものだったのかもしれない。
ネットワークが切れても開いているイラレが落ちることはなかったような気がする。
ただ、この場合、アウトライン後別名保存するので保存先を聞いてくるから、少なくともアウトライン後の訂正データは残るはずだし、PDFも残っているはずだ。
あるいは、データを間違って新しいデータの上に古いデータをコピーしてしまったのかとも思ったが、
ネットワークが切れ、上司がそのMacをメンテナンスしていたので、その間僕は訂正作業をしていたから、新しいデータがそちらにあったとは考えにくい。
とにかく原因や理由の分からない現象だったが、問題は訂正が完了していないものを完了したと先方に送ったことで、営業が叱責を受けることである。
ミスはミスとして甘んじて処罰を受けるが、営業が得意先から怒られ責められるのがたまらなく嫌だ。
封筒の件でもそうなのだが、それをとりまとめた営業が上司から怒られてしまうのが申し訳なく思う。

先日もいらないデータを消すつもりで、ファイルを選択してDeletekeyを押したら、
別の進行中のファイルが丸々消えてしまって焦ってしまった。
幸い上司がバックアップを取っていたし、僕も最終データは自分のMacにコピーしていたので、
間の中間ファイルがなくなっただけで傷は浅くすんだのだが、今週はミスばっかりの週だった。


入って一ヶ月が経ち気が緩んできているのかもしれない。
「これじゃ使えんわ」とクビを切られるのではないかと少しビクついている。
上司は気を遣って「僕もミスをしたことはあるし、焦ったらいいことなんてないから落ち着いて作業しよう」と言ってくれたし、「上には別に報告せんでええから」と暖かい言葉をかけてくれた。
その時、「もぐぞうさんは落ち着いている時は丁寧に仕事をするなあと思っててん。でも、焦り出すと慌てて仕事をしてるのが横にいてよく分かる。」とも言ってくれた。
とにかく、これを機に改めて落ち着いて仕事をしようと思う。
会社からも上司からも「仕事が遅い!」とは一度も注意をされていないし、
自分で勝手に「急いでやらなくては!早く終わらせなければ!」と思い込んで自分を追い込んでしまっているだけだと思う。
入社してからそのほとんどを上司の作業をじっと見たり、レクチャーを受けたりする時間が多く、とても戦力になっているとは思えない状況で勝手に焦っていたのだが、
月曜だったか、火曜だったか上司のレクチャーを聞いている時、
前のカッター台を挟んで向かいに社長と本部長がいるのだが、その社長の視線を強く感じていた。
僕は勝手に「何教えてもらっているねん。仕事をしろ。」って思われてるんじゃないかと感じていたが、
上司のレクチャーを聞くのも仕事だと自分に言い聞かせて上司のする作業をじっと見ていた。
後日上司から今後の契約のことを聞かれ僕は、
「続けられるなら是非続けていきたいし、長く働きたいと思っています。」と応えたし、
ミスをするし、手も遅い僕に対して上司は「長くいてもらいたいと僕は思ってる。」と言ってくれた。
その際、「社長も真剣に話を聞いてる姿を見て感心していたし、本部長も今までにない派遣の子やなあと好印象を持っている」と教えてもらった。
この言葉は本当に嬉しくて、それが期待に応えようと空回りする原因になったのかもしれないが、
今までの会社でそういうことを言われたことはなかったし、
そもそもそういうことを考えてもらってる感じすらなかった。
面接の際にも言われたが社員としての話が、入社して一ヶ月後も変わらず生きていることを知り嬉しかった。
派遣社員というのはそれなりの即戦力として雇われる訳だが、
その即戦力に僕はまだまだなれていないと思うが、そんな僕でも必要だと言ってくれる人がいるというのは何事にも替え難いものだと思う。
会社の空気は決して良いものではないがそれは今が忙しい時期だからかもしれないし、
ほとんどの人は本当に気のいい人ばかりだと思う。
派遣社員の僕を育てていこうという気概を強く感じる。
もちろんそれでもなかなか成長しない僕にその内キレられるかもしれないし、
心のどこかでそうなることを恐れて、自分を追い込み焦っているのかもしれない。

契約のことについて上司と話している時僕は、
「一年間就活をしていて、貯金がそこをついてここしかないという状況で働き始めたけど、
一年間選んでここを選んだんじゃないかっていうくらいに思ってます。」と正直な胸の内を話した。
確かに京都から大阪までの通勤時間、1時間半はきついし、
営業さんは毎日22時23時までの長時間働かされている。土曜日もほとんど休みなく働いておられるが、
時折疲れておられるのを感じるがそこに悲壮感はない。
殺気だった険悪な空気もない。
取引先に対する不満は多々あるように見受けられるが、会社に対しての不満はあまりないように思う。
また、不満があってもそれを改善しようとする試みも見受けられるし、
毎朝ミーティングでそういう問題点を出していくことを課題の一つとしているところがある。
一ヶ月前には見えなかった嫌な部分も見えることもある。
朝から上司にこっぴどく怒られてる営業もいるし、
売上が下がったことで「これからどうすんねん」と責められている営業もいる。
もしかしたら僕も社員になったらそういう立場になるかもしれないが、
それでも今までいた会社の数倍良い会社だと思う。

一応上司からは何の話もされていないが、「派遣社員から契約社員、契約社員から正社員への道がこの会社にはある」ということは度々聞かされているし、現時点では即クビやとはいわれる状況ではない。
ただ、今週のことのような事が続けば上司も呆れてしまうだろうし、
社長や他の偉いさんからも「あいつはアカン」とだめ出しされる可能性は充分にある。
ただそれは派遣に限らずとも、普通に就職しても研修期間というのが数ヶ月あって、
それからどうするかは雇用者と雇用主との思惑に寄るところが大きいだけにどこも一緒だと思う。
今は、4月末までの契約だからいうなればその間が試用期間だと思えばなんの問題もない。
給料が安いという若干のデメリットがあるが、それも上司が言うには「色んな仕事をやっていけば給料は上がるから。オペレーターはオペレーターとしての給料しかもらえないのは仕方のないことや。」ということだ。
社内の年齢分布もバランスが良くて60代、50代、40代、30代とそれなりの人数がいる。
新しい人も4、5人はいる。
何より素晴らしい上司の元についているのが何よりも嬉しい。
細やかで計画的で合理的な人だ。若干せっかちなところがあるし、計画通りに進まないとイライラされるが、自分と似ている部分が多々あるし、なにより向学心が旺盛で、MacをAdobeを極めてる感が凄い。
いかに無駄なく、ミスなく、効率よく進めるかを追求されてる姿は本当に尊敬に値する。
そういう人の元に着けるというのは感謝というかありがたいことだとしかいいようがない。
気遣いも素晴らしく、フォローもしっかりしている。
僕が封筒の訂正に手間取っている時も何も言わず、僕がやるべき他の仕事を黙ってやっていてくれたし、
それは僕が楽できたというんじゃなく、今までなら「我関せず」でどんどん仕事が増えて、僕がしんどくなっていた状況がスムーズに進んでいる流れは本当に頼もしいと思う。
一生ついていきたいと思える上司である。(年齢は僕より6歳も下だけど)